テクニック F22:達成基準 3.2.5 の失敗例 - 利用者が要求していないウィンドウを開く
このテクニックについて
このテクニックは 3.2.5: 要求による変化 (失敗) に関連する。
この失敗例は、全ての技術に適用される。
解説
利用者が期待しないときに、新しいウィンドウが開くことによる失敗例。新しいウィンドウは、利用者が閲覧又は操作している場所からフォーカスを奪ってしまう。利用者がユーザインタフェースを操作したことで、オプションダイアログのように新しいウィンドウが開くことがわかっている場合は問題にならないが、予期せずポップアップウィンドウが開いてしまう場合がには問題となる。
事例
事例 1
ウェブページをナビゲートしているとき、新しいウィンドウが既存のユーザエージェントのウィンドウの前面に現れ、フォーカスが新しいウィンドウに移動する。
事例 2
利用者がリンクをクリックすると、新しいウィンドウが現れる。元のリンクには新しいウィンドウを開くことを予告するテキストがない。
事例 3
利用者がウェブページのボディをクリックすると新しいウィンドウが現れる。クリックしたエリアに機能があるということは全く示されていない。
事例 4
ウェブページ内の装飾されてないテキストを利用者がクリックすると、新しいウィンドウが開く。ウェブページにはそのエリアに機能があるという視覚的な表示は何もない。
検証
手順
- ウェブページを表示させる。
- 新しい (追加の) ウィンドウが開くかどうかをチェックする。
- ウェブページ上のリンク及びボタンのような、アクションのある要素を探し出す。
- 各要素を操作する。
- 要素を操作すると新しいウィンドウが開くかどうかをチェックする。
- 新しいウィンドウを開く要素にウィンドウを開くことを示す関連づけられたテキストがあるかどうかをチェックする。そのテキストはリンクの中に表示されている、又は HTML の title 属性といった非表示の関連づけで利用できる。
期待される結果
- チェック 2 が真である場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準に失敗する。
- チェック 5 が真であり、かつチェック 6 が偽である場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準に失敗する。