テクニック F16:達成基準 2.2.2 の失敗例 - コンテンツを一時停止及び再開するメカニズムなしで、動きが操作に不可欠ではないところにスクロールするコンテンツを含んでいる
このテクニックについて
このテクニックは 2.2.2: 一時停止、停止、非表示 (失敗) に関連する。
この失敗例は、目で見える動き又はスクロールをサポートする全ての技術に適用される。
解説
この失敗例では、動きのある又はスクロールするコンテンツを利用者が一時停止したり再開したりすることができない。この場合、ロービジョンの又は認知障害のある利用者のなかには、コンテンツを知覚できないことがある。
事例
- ウェブページにスクロールするニュースティッカーがあり、そのスクロールを一時停止するメカニズムがない。なかには、スクロールするコンテンツを読むことができない利用者がいる。
検証
手順
動きのある又はスクロールするコンテンツのあるウェブページ上で、
- ウェブページ又はユーザエージェントに、動きのあるコンテンツ又はスクロールするコンテンツを一時停止させるメカニズムが提供されていることをチェックする。
- 一時停止させるメカニズムを用いて、動きのあるコンテンツ又はスクロールするコンテンツを一時停止させる。
- 動きのあるコンテンツ又はスクロールするコンテンツが停止し、そのまま再開しないことをチェックする。
- ウェブページ又はユーザエージェントに、一時停止したコンテンツを再開させるメカニズムが提供されていることをチェックする。
- 再開させるメカニズムを用いて、コンテンツの動きを再開させる。
- コンテンツの動き又はスクロールが、一時停止したところから再開されることをチェックする。
期待される結果
- ステップ 1、ステップ 3、ステップ 4、又はステップ 6 が偽である場合、コンテンツは達成基準に失敗する。