Skip to content

テクニック F15:達成基準 4.1.2 の失敗例 - ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティ API を用いていない、又は不完全なカスタムコントロールを実装している

このテクニックについて

このテクニックは 4.1.2: 名前 (name)・役割 (role)・値 (value) (失敗) に関連する。

この失敗例は、アクセシビリティ API をサポートする全ての技術に適用される。

解説

アクセシブルなウェブコンテンツ技術の標準コントロールを用いる際、通常はアクセシビリティ API を使用して、アクセシビリティ API をサポートする方法でプログラムされている。しかし、カスタムコントロールを作成する場合、コントロールがプラットフォームのアクセシビリティ API を通じて利用者に正しく公開されるようにするのは、コントロールのコンテンツ制作者の責任である。これが行われない場合、支援技術はコントロールの内容もしくは操作方法を理解できない、又はコントロールの存在すら認識できない可能性がある。

注記

上記をサポートする技術の場合、WAI-ARIA を使用して、技術のアクセシビリティ API を通じてカスタムコントロールの役割 (role)、名前 (name)、値 (value)、状態、およびプロパティを公開できる。

注記

カスタムコントロールがプラットフォームのアクセシビリティ API を通じて利用者に適切に公開されることに加え、コントロールが可能な限り多くの人々にアクセシブルとなるよう、他にも考慮すべき点が数多くある。キーボードの機能、ターゲットサイズ、色コントラストの要件などは、考慮すべき追加事項のほんの一部に過ぎず、これらは全て、4.1.2 名前 (name)・役割 (role) ・値 (value)、及びこのテクニックでカバーされている範囲を超えている。

事例

事例 1

ある音楽プレーヤーは、音量や音色などに合わせて伸縮する音符のようなカスタムコントロールを備えている。しかし、プログラマーは、この新しいコントロールがアクセシビリティ API に対応していないため、支援技術からコントロールを特定したり制御したりすることができない。

関連リソース

推奨を意味するものではない。

検証

手順

  1. ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティチェッカーを使用して (又は、それが利用できない場合は、ブラウザーの開発者ツールを使用してコードを検査するもしくは、支援技術を使用してテストして)、コントロールがアクセシビリティ API をサポートしているかどうかをチェックする。

期待される結果

  • チェック 1 が偽である場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準に失敗する。
Back to Top