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テクニック F14:達成基準 1.3.3 の失敗例 - 形状又は位置のみでコンテンツを特定している

このテクニックについて

このテクニックは 1.3.3: 感覚的な特徴 (失敗) に関連する。

この失敗例は、全ての技術に適用される。

解説

このテクニックの目的は、コンテンツをその形又は位置のみによって特定すると、コンテンツの理解及び操作が困難になってしまう失敗例について述べることである。視覚的な識別又は位置のみが用いられている場合、視覚障害のある利用者は画面を見ることができないため、又は一度に画面のごく一部しか知覚できないため、そのコンテンツを見つけることが困難になることがある。また、ページのレイアウトがフォント、ウィンドウ又は画面サイズに応じて変化する場合には、コンテンツの位置が変わってしまうこともある。

事例

  • サイトの操作説明に「次のページへ行くには、右のボタンを押してください。前のページに戻るには、左のボタンを押してください」と書いてある。
  • 利用者がオンライン新聞サイトで新着記事を読んでいる。記事にはイラスト及びより多くの情報へのリンクがある。記事の文中には次のように書いてある。「この記事の続きへのリンクは、イラストの左側の関連記事欄にあります。」支援技術の利用者は、イラスト及び関連記事欄を見つけるのが困難である。考えられる解決策としては、記事の文中にリンクの一覧を含めること、記事文中に関連記事欄へのページ内リンクを提供すること、又は関連記事欄に何らかの見出しをつけて支援技術のナビゲーション機能が使えるようにして、説明文中でその見出しを示すことが挙げられる。
  • 利用者がオンライン調査のフォームに入力している。調査フォームの最後に三つのボタンがある。説明文には「保存せずに入力を終えるには四角いボタン、入力内容を保存するには三角のボタンを押してください。後から入力を続けることができます。フォームを送信するには円いボタンを押してください。」と書かれている。スクリーンリーダーの利用者には、どのボタンが四角形、三角形又は円形なのかを知る術がない。ボタンには、それぞれの機能を示す情報 (ラベル) を付加しなければならない。

検証

手順

  1. ウェブページ内にあるコンテンツを示しているテキスト参照を調べる。
  2. 参照がコンテンツの視覚的な形又は位置だけに依存していないことをチェックする。

期待される結果

  • チェック 2 が偽である場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準に失敗する。
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