テクニック F13:達成基準 1.1.1 及び 1.4.1 の失敗例 - 画像の色の違いで伝られる情報が含まれないテキストによる代替を持っている
このテクニックについて
解説
このテクニックの目的は、画像が色の違いを用いて情報を伝えていても、その画像のテキストによる代替がその情報を伝えていないときに生じる失敗例について述べることである。全盲又は色覚異常の利用者は色の違いによって伝えられている情報を知覚することができないため、そのような利用者に対して問題を引き起こす恐れがある。
事例
- 売上データの棒グラフが画像で提供されている。そのグラフには、営業部 4 名の社員の年間売上高が含まれている。その画像のテキストによる代替には、「営業部の年間売上額を示す棒グラフ。メアリー 310 万 ドル、フレッド 260 万ドル、ボブ 220 万ドル、そしてアンドリュー 340 万ドル。赤い棒は、年間のノルマを達成できなかったことを示している。」と書かれている。このテキストによる代替は、画像が赤色を使って伝えている情報を提供していない。テキストによる代替では、色を説明するのではなく、誰が年間のノルマを達成できなかったのかを示すべきである。
検証
手順
コンテンツ内で、色の違いによって情報を伝えている画像全てに対して:
- 色の違いによって伝えられている情報が、画像のテキストによる代替に含まれていないことをチェックする。
期待される結果
- チェック 1 が真である場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準に失敗する。