テクニック F10:達成基準 2.1.2 及び 適合要件 5 の失敗例 - 利用者を一つのフォーマット型の中に閉じ込める方法で、複数のコンテンツフォーマットを組み合わせている
このテクニックについて
このテクニックは 2.1.2: キーボードトラップなし (失敗) に関連する。
この失敗例は、利用者がキーボードを使ってコンテンツに入ることができるが、キーボードでコンテンツから抜け出すことができない状況を作り出すコンテンツに適用される。
解説
コンテンツに複数のフォーマットが含まれている場合、そのコンテンツを利用者に正しく提示するのに、しばしば一つ以上のユーザエージェント又はプラグインが必要となる。例えば、HTML、SVG、SMIL、XForms を含んだウェブページは、利用者がコンテンツと情報のやり取りを行えるように、ブラウザに三つもの数のプラグインを要求することがある。一部のプラグインでは、キーボードのフォーカスがプラグインで「閉じ込められ」て、キーボードのみの利用者は他のコンテンツに戻ることができないという共通の状況が発生する。
事例
- 利用者を閉じ込めるプラグイン: 利用者が Tab キーを押してプラグインに入ると、プラグインの外のコンテンツにキーボードを使って戻ることができなくなる。元の状態に戻って、新しいウェブページにナビゲートするには、利用者はブラウザを再起動しなければならず、このプラグインのコンテンツの後に続くコンテンツへは、アクセスできない。
検証
手順
- キーボードを使って、コンテンツ内を行き来する。
- キーボードフォーカスが「閉じ込め」られることはなく、かつ、ユーザエージェントを閉じたり、OS を再起動したりすることなく、キーボードフォーカスをプラグインのコンテンツの外に移動させることが可能であることをチェックする。
期待される結果
- キーボードフォーカスが「閉じ込められている」場合、この失敗条件は適用され、コンテンツは達成基準及び適合要件 5 に失敗する。